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2004.11.17

『神の目』を使った戦争

 昨日の北日本新聞7面に、「国防総省がネット構築へ」という囲み記事が載っていました。
衛星軌道上にある軍事衛星を使って、スパイ衛星などが撮影した敵の動画を、米軍司令官だけでなく米兵すべてが自分の端末に瞬時にダウンロードできる独自のインターネットを構築するよう、アメリカの国防総省が作業を進めているというのです。

もともとインターネットの始まりは1969年に作られたアメリカ国防総省の「ARPANET」です。本部のメインコンピュータとあちこちの端末をつないで軍事行動のコントロールを行っていた「中央集約型」のネットワークでしたが、核戦争が起こったときにメインコンピュータが被爆して機能を停止したら、すべての軍のネットワークが停止してしまう危険性があるということで、ネットワークが攻撃されて一部のコンピュータが停止しても、他のシステムが破壊されていなければネットワーク全体は停止しないように、損害を最小限に抑えるために考えられたのが始まりです。

インターネットの歴史を見れば軍事利用は当然だし、今までもさまざまな技術が軍備に利用されてきているのでしょうが、普段私たちの目にはあまり触れないところでなされていることなので、今回のように新聞記事などで読むとチョッと怖くなります。

『メン・イン・ブラック』という映画をご存知でしょうか。
トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが共演したエイリアン退治のSF映画で、民放のロードショー番組でも何回か放映されました。
わりとコミカルで楽しい映画なのですが、トミー・リー・ジョーンズがコンピュータで奥さんのリアルタイムな画像をダウンロードする場面があります。
地球の大気圏外にある衛星通信のカメラアイから、アメリカ⇒ある地区⇒ある家⇒庭先⇒女性のクローズアップ画像へとどんどんズームアップしていくのですが、その時女性の方は覗かれていることを知らないわけです。
これは、考えてみるととても怖いことだと思いました。
イラク戦争での米軍のやり方を見ていると、『神の目』というのはどんな『神』のことなのだろうと考えてしまいます。

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